その日は早朝から我が物になった土地へ向かっていた。天気予報からその日はかなり暑くなることが分かっていたが、早朝であればかなり涼しいはず・・・。
早速購入した土地へ向かう
私たちが購入した土地は元々畑だった土地。上の写真みたいに何もなければいいが、予想通り土地に着くとまばらではあるが割と草が生えていた。そう、数珠に言われた通りに行動しておりとても悔しいが、この日は土地の草刈りに来ていた。
軍手をつけ、端からどんどん草を抜いていく。草はまばらに生えているから軽く草刈りをすれば終わるだろう。どうせたったの30坪。見た目ではとっても小さい土地だ。そんな推測は甘く、雑草が思ったよりも生えている。この時点でまだ間取りの打ち合わせは完全には終わっておらず、着工は少なくともまだ１ヶ月ほど先だった。
これから夏を迎えるため、このままだと着工時には雑草で土地が埋まってしまうのではないか・・・そしてヘーベルハウスから草刈り代を請求される・・・そんな一心で住宅地の一角にある土地でせっせと草刈りに励む二人。まだ朝の早い時間で涼しかったはずが、１０分も草刈りをしていると汗だくになっていた。
休憩がてら水分補給をしていると、通りすがりの近所のおじいさんが話しかけてきた。
通りすがりのおじいさん「大変だね〜そういえば、３階建にするんだって？」
ただの話好きの散歩中のおじいさんかと思いきや、この人こそが元地主！
ここは仲良くしとかねば！
リケ子「初めまして！今度ここに引っ越してくるリケ男とリケ子です！・・・３階建は色々あってやめたんです〜。」
元地主「あ、そうなの。小人さんたちには全然いいよって言ったんだけどね。だってこの土地、３階建にしても全然問題ないでしょう。」
おい小人、それ見たことか！！
元地主「それにしても草刈り、大変そうだね。こうやって取れば沢山とれるよ！」
元地主（シュッ、シュッ、シュッ）
そして何故か草刈りを手伝ってくれる元地主。大量に素手で草を刈って家に帰っていったかと思えば、手に何かを持って現れた。
元地主「うちのクワ、使う？これあれば沢山とれると思うけれど・・・」
リケ子「ありがとうございます！でももうそろそろ帰られないといけないので、大丈夫です〜！」
ご近所さんになる元地主はとても良い人だった。
この草刈り大作戦、これはリケ男の思惑通り。
一生懸命汗だくになってまで草を刈る。
→近所の人が「若いのに土地の手入れしてえらいのね〜」と思う。
→近所の人から高評価！
まさかクワを使わせてくれるところまで行けるとは思っていなかったが、ご近所さんとお近づきになれたのには間違いない！
