家を建てる時に検討することの一つに、空調計画つまりエアコンがあります。新品を取り付けるのであれば、ヘーベルハウスに依頼してもそんなに法外な価格になることはないので、ヘーベルハウスで取り付ける事も良いと思います。(地域によって価格が異なるようです)
また、エアコンは天井埋め込みが良い。こういう場合はヘーベルハウスに依頼する事になるでしょう。施主支給や量販店での対応は難しいと思われます。
さらには、エアコンには隠蔽(いんぺい)配管というものがあります。エアコンの配管をすぐに外に出さずに、一度壁の中を通して別の場所で外に出す手法です。こちらもヘーベルハウスに依頼することになるでしょう。
なぜなら、もし、エアコンのガス漏れが発生した場合に、エアコンの配管が悪いのか。それとも取り付け方が悪いのかがはっきりせず、どこに修理を依頼したらいいのかが分からなくなってしまいます。
もちろん、隠蔽配管を採用する場合は、配管は断熱材が巻かれた仕様になります。そうじゃないとエアコンから出る水で結露が発生して、壁内部にカビが発生してしまいます。
エアコン取付のパターン
エアコンを取り付けるとなると、以下の中から選ぶ事になります。
- ヘーベルハウスに依頼
- 施主支給でヘーベルハウスが取り付け
- 量販店で取り付け
- その他
ヘーベルハウスに依頼すればどんなエアコンでも取り付け可能です。リケ男とリケ子は全くおすすめされませんでしたが、全館空調だってできます。(フレックスレジデンス成城で採用されていた)
ダイキンWebより
このように天井埋め込みタイプのエアコンは隠蔽配管になるのでヘーベルハウスに依頼します。(補強の関係もありそうですが・・・)
隠蔽配管を採用する壁掛けエアコンも、ヘーベルハウスに依頼します。露出配管と比べて約6,000円アップになるようです。(設置場所によって異なります。)
隠蔽配管を採用するのに最適なところは、エアコン取付費用が高くなりがちな3階部分や、配管の設置が複雑になりがちなキャンティー部分です。配管を通した状態で家が完成するので、足場や高所作業費用が掛かりません。
こんな感じで取り付けると、高額になりかねません。3階はベランダに室外機が設置できるように計画します。それが出来ないなら隠蔽配管にするべきです。
こんな感じに設置するのが、費用が安く済むのでお勧めです。
施主支給でヘーベルハウスが取り付けというパターンは、取付をヘーベルハウスに行ってもらって、安心感を得つつ、エアコン本体代金はネットで安く済ますというもの。
しかし、ネットとの価格差が1万円くらいだったので、10年保証込みのヘーベルハウスで最初から取り付けてもらった方が良いのかもしれません。
家電量販店で取り付けは、家中のエアコン全てを取り付けるという交渉をすることによって、お得に購入する事が出来るかもしれません。しかし、量販店で購入後、実際に取り付けるとなると、配管のカバーや配管延長などで追加料金がかかるので、その分までしっかり聞いてから契約するのが良いでしょう。
隠蔽配管ってどうなの?
結構お勧めしている隠蔽配管ですが、これも色々とあるようです。よくあるのが、配管が壊れても気づかないという噂。
確かに、配管のどこかに穴があいてもそこは壁の中。何が起きているかが分かりません。気づいた頃には大惨事になっているかもしれません。
しかし、配管は1本でできているので途中で何かが起こるというのは考えにくく、この可能性は低いかなと思ってます。
その次に考えられるのは、エアコン取付部の破損です。ねじ山がおかしくなって使えなくなってしまうという事。
これは配管をエアコン取付部分付近で溶接することで修復可能なようです。もし仮に、これ出来ないんで露出配管にしましょう。という業者が現れた場合はお帰り頂きましょう。
最後に、エアコンを新しいものに交換したくなり、量販店へ行ったら・・・
店員「あー、隠蔽配管ですか。うちでは無理です。」
こういう事が結構あるようです。ちょっと調べたところ、ケーズデンキは隠蔽配管でも取付してもらえるようです。ハウジングエアコンも取付工事をしているようなので、本格的なエアコン工事部隊をそろえているようですね。
もし、どうしようもなくなった場合は、隠蔽配管を残したまま露出配管に切り替えたっていいんです。新築のうちは外観もきれいにしていて、古くなったら露出にするのも全然ありです。
問題は施主支給でヘーベルハウス取り付け
あまりお得そうじゃないこの、施主支給+ヘーベルハウス取り付け。
これが結構問題だったりします。
ヘーベルハウス取り付け代金だけで約4万円します。もちろん、しっかり化粧カバーを取り付けて、配管は全部新品という条件です。一見高く感じますよね。でも計算するとそんなに高くなかったりします。
そして、これの何が問題なのかというと、
今住んでいる家のエアコンを取り付けてもらう時も同じ状況になる
こういう事になります。エアコンを置いて行って、新居では新品にするのであれば全く問題になりません。しかし、買って間もないエアコンを置いていくとなるともったいないですよね。
こうなると持っていきたくなるものです。
引っ越し屋さんに工事してもらえばいい?
引っ越し屋さんでも、エアコン工事のオプションを用意しています。実は、前回エアコン工事のオプションを使って引っ越ししたんですが、エアコンの標準工事代を引っ越し代金の中に入れてもらっていたのに工事業者になんだかんだ言われ、化粧カバーつけていないのに1万5000円も追加料金を取られて、最悪な気分になったので引っ越し屋さんのエアコン業者は使いたくありません。
エアコン取付最安方法を見つけた
今の家から新居にエアコンを持っていくとなると、エアコンの取り外し代金・輸送代・取り付け代金がかかります。エアコン専門業者に頼んでも結構するんですよね。
安いところだと、腕が心配で頼めません。(引っ越し屋の時に来たような業者だと困ります)
ヘーベルハウスに頼んでもいいけど結構掛かりますよね。
そんな時に、何となく、「エアコン 取り外し」
こんな検索ワードで検索したら出るわ出るわ。DIYでエアコン取り付け!!
見てみると、結構簡単そうに取り付けています。そして、必要な部材は全てホームセンターに行けば購入できるし、必要な工具類は全部ヤフオクでレンタルできます。
これらを合わせても1万円行きません。エアコンの輸送だけを引っ越し屋さんにしてもらえばOK!この場合、普通の荷物と一緒に運んでもらうので追加費用も特になし。
これは最安に違いない!!
そう思ったリケ男はDIY魂に火をつけてしまったようで、早速エアコンを取り外しだしました。
エアコンの取り外し
こちらが対象のエアコンです。まだ買って間もないので持っていきます。
エアコンの中には冷媒というガスが入っています。このガスが配管に入ったまま外してしまうと、エアコンが効かなくなってしまいます。なので、ガスを室外機に戻してから取り外します。
室外機の右側のカバーを外して
キャップを外して
配管が細い方のバルブを閉めます
そして、エアコンを強制冷却運転モードにします。
そうすると、室外機がガスを一生懸命室内機に送ろうとしますが、バルブを閉めたので、冷媒が室外機にどんどん溜まっていきます。こうしてガスを回収していきます。
15分くらいしたら太い方もバルブを閉めてガスの回収完了。
配管を外していきます。しかし、この配管結構硬いんです。取り付けている人たちを見ていると簡単そうなのに、実際にやってみると結構力がいるし、思うところで曲げるのが難しそうです。
なんとか取り外し完了!
エアコンの裏ってこうなっているんですね。プラスチックだらけで安っぽいですね。
エアコン取り付け
引っ越しも完了して、エアコンを取り付けようと思い作業を開始しました。
配管にはこんなテープを巻いて保護しつつ作業を進めます。
取り外した時とは逆の手順で作業を進めていきます。しかし、この配管が曲者で、長いし硬いしで、作業性が悪すぎでとにかく時間がかかります。
苦戦しながら作業を進めていき、何とか室外機のそばまで配管を通すことに成功!
もちろん、外側は化粧カバーをねじでしっかり固定しています。ねじはALC専用ねじを使用して、コーキング材も使って雨漏り対策もばっちりです。
こんなことにこだわりながら作業を進めていたからどんどん時間が経って・・・
あたりは真っ暗になってしまいました・・・。これは真空引き作業の様子。配管内の空気を取り除いて冷媒だけにすることによってエアコンが快適に使えるようになります。
真空ポンプを止めても真空状態が保たれているので、作業成功!!!
この時に圧力がだんだん上がっていくとどこかに穴があるという事。ねじの部分で発生すると思われるのでもう一度やり直しになってしまいます。
室外機の冷媒を配管に放出して作業完了!!
実に長かった・・・。1日がかりです。業者に頼めばすぐに終わるのに・・・。
電源を入れると暖かい風が出てきます。やったー!大成功!!(この時は12月なので暖房を入れています)
という事で、約1万円でエアコンの移設に成功しました。
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こんな作業もうしたくないです。次からは業者に頼みます。1日がかりで大変だった・・。