オーガニック系との打ち合わせで、アクセントクロスをあらゆるところに設定した後、リケ男とリケ子はある場所に来ていた。以前よりヘーベルハウスのHPやカタログで気になっていた、成城の住宅展示場にある「フレックスレジデンス成城モデル」。
フレックスレジデンスとは、ヘーベルハウスが手掛ける富裕層向けのラインナップで、単世帯で75坪以上というのが目安らしい。内装もあえて標準設備は設けずに、お客様のご要望に合わせて個別に対応するというラグジュアリーさ。
「ヘーベルハウスを超えるヘーベルハウス」というキャッチフレーズが付けられているフレックスレジデンス成城モデル。これは絶対行かねばならない。
フレックスレジデンスの中に恐る恐る入ると、とても感じがよい営業マンが出てきた。このリッチさ、実際に購入できる人はそう多くないのだろう。営業マンは全くガツガツしておらず、一通り間取りの説明をすると、「ご自由に見学してください」と去っていった。
フレックスレジデンスは超絶オシャレだった。通常の展示場だと、色々なフローリングやクロスを見せるために、各部屋でフローリングやクロスの種類が異なる。だが、フレックスレジデンスは全体的に統一感を持たせており、壁はすべて真っ白。フローリングもほとんど統一されている。
天井の高さが少しずつ違ったり、オシャレな家の定番のビルトインガレージ。(止まっている車も輸入車で超絶オシャレ)
そして何よりもオシャレさを際立たせるのが、間接照明。そういえばフレックスレジデンスではない通常の展示場も間接照明は取り入れているが・・・何かが違う。
そう。フレックスレジデンス成城モデルは、間接照明が巧みに使われていてとてつもなくオシャレ。
シューズボックスにも間接照明が組み込まれている・・・。
間接照明を取り入れてる家を見たこともなかったため、自分の家に間接照明なんて全く考え付かなかったが、これはあったらオシャレかも・・・。更に偏頭痛持ちのリケ子はまぶしいのが嫌いだ。光源が直接見えない間接照明はありかもしれない!
1Fゲストルーム ヘーベルハウスTDOWebより
間接照明が気になりだしたリケ男はスタッフに聞いてみた。
リケ男「この間接照明ってどうやってつけているんですか?」
成城スタッフ「これはですね、天井を少し下げてその周りに照明を配置しています。更に床も下げて・・・心地よい空間を作り出しています!」
リケ男・リケ子「・・・( ゚д゚)・・・」
この通りに間接照明を入れたらお金がいくらあっても足りなさそうだ・・・。
帰り道、リケ子が口を開いた。
リケ子「ねぇ、アクセントクロスってやり過ぎるとダサいのかな・・・」
リケ男(あんなにノリノリで全室アクセントクロスにしたのに・・・?)
何かをググってるリケ子。
リケ子「ほらっ、アクセントクロスって10年前くらいから流行りだしたらしいよ!ってことはさ、10年経ったらもう流行ってないかもじゃん?しかもウォークインクローゼットまでアクセントクロスとかいらないよねー。何で壁紙青いの?って感じじゃん?」
リケ男「・・・確かに、流行りの物を取り入れると今風になるけど飽きるのも早そう。ヘーベルハウスって60年も住めるのに、飽きが来るような流行りものを多用するのはどうなんだろう。やっぱり、フレックスレジデンス成城モデルみたいに、シンプルで心地よい空間を作り出した方がいいんじゃない?」
リケ男は成城に行ってから、”心地よい空間”という言葉が好きになってしまった。
家に帰って早速オーガニック系(インテリアコーディネーター)にメール。
1.アクセントクロスはほどほどに留めたい
2.オシャレで心地よい間接照明が欲しい
これらの事を伝えた。成城のフレックスレジデンスは、インテリアにさほど興味がなく、これ以上の値上げがなければいいとだけ思っていたリケ男とリケ子の考えを一転させた。
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フレックスレジデンス成城モデルがあった「成城住宅公園」は2018年9月30日をもって営業終了となりました。それに伴いフレックスレジデンス成城モデルも営業終了となり、今は見学できません。
しかし、ヘーベルハウスのフラッグシップモデルである、フレックスレジデンス成城モデルを残したいということで内部の3D撮影を行い特別サイトにて公開されています。
FREX RESIDENCE 成城ファイナルキャンペーン|旭化成ヘーベルハウス 東京デザインオフィス(TDO)
内部の様子をくまなく見る事が出来るのでぜひアクセスしてみてください。
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