この日も再び間取りの打ち合わせ。ヘーベルハウスと契約をしたのが2017年の年末だったが、既に季節は移り変わり、ゴールデンウィークも間近になっていた。小人不動産がゴネたせいもあるが、3ヶ月で終わると言われた打ち合わせもついに5か月目を迎えようとしていた。
ブルー建築士(お疲れ気味)「こちらが3階建ての新しい間取りです…。いかがですかね・・・?」
リケ男・リケ子(・・・・・・)
間取りは悪くなかった。
1階:お風呂と主寝室。
2階:LDKとそらのま。
3階:2部屋とベランダ。
ただこの間取りでの生活がイマイチ想像できない。3階建てって本当に生活しやすい?3階に洗濯物干しのスペースがあるけれど、こんなところまで干しに行く?何よりも掃除が大変じゃないか・・・
リケ子「・・・あの、二階建ての頃の間取りをもう1回見てみてもいいですか・・・?正直三階建てってピンと来なくて・・・」
リケ男(ええぇぇぇ今更・・・)
改めて二階建ての間取りを見てみると、確かにこちらの方が自分達の生活には合っていそうな気がした。生活スペースはすべて2階で完結していおり、いまの生活は勿論、今後生活スタイルが変わってもこの間取りの方が良さそう。
ブルー建築士「個人的な考えですが、このお土地から考えるとわざわざ3階建てにする必要はないかなぁと・・・。2階建てでも十分スペースもとれますし。」
やっつけヘーベル「3階建ての場合、土地が小さくても建てられる。つまり土地代を建物にまわす事ができるという事です。それに比べて今回の土地は2階建てでも十分な生活スペースを確保できる広さがあるので、総合的な予算がお高めになってしまいます。」
ただ気になる点もあった。まず構造。2階建てだとキュービック(軽量鉄骨)を採用することになるが、やっぱりフレックス(重量鉄骨)の強さが気になる。そして次に屋上に向かう螺旋階段。蕨の展示場で、一度そらのまから螺旋階段で屋上に上ったことがあったが、思ったよりも階段が急で危ない気がしていた。屋上でアウトドアを謳っているヘーベルハウスだが、あんな階段を登ってアウトドアの道具を持ち運ぶなんて考えにくい。
リケ男が気になる点を伝えると、思わぬ回答が返ってきた。
やっつけヘーベル「ご懸念の点ですが、まず構造の方は2階建てでもフレックスに出来ます!お値段があがってしまうのと、キュービックでも十分強いので通常はお薦めはしていないんですが・・・。」
リケ男(2階建てのフレックス。中々いいかも)
やっつけヘーベル「あと螺旋階段ですね。こちらはご心配なようでしたら、家の中から屋上へ登る階段にするのもアリかなぁと。お値段はこちらも上がってしまいますが・・・」
リケ男(いわゆるペントハウスだよな・・・。いいけど、値段かぁ・・・。)
リケ子「そしたら、構造をフレックスにして、家の中に階段をつけた2階建てで間取りとお値段を出し直してもらえますか?そのプランと3階建てプランを比較して決めます!」
やっつけヘーベル「わかりましたっ!!検討します!」
ブルー建築士(考えるのは、やっつけさんじゃないでしょ怒)
一瞬ブルー建築士がムッとした顔をした気がしたが、これにて一件落着か。ようやく長い間取り検討にゴールが見えた瞬間だった。