家の間取りは決まった。間取りを急いで決めたばかりに後回しになっていることがあった。それが外構。外構工事を行うのはかなり終盤。最悪そこまでにプランが決まっていればOK、ということでヘーベルハウスにもかなり後回しにされていた。
ハウスメーカーではなく、街のホームセンターや外構専門の業者に頼んだ方が安いというのが一般的なイメージな気がする。間取りの打ち合わせの時にもしきりにやっつけヘーベルはこう言っていた。
やっつけヘーベル「外構の料金は適当にこれくらいで見積もっていますが、ホームセンターさんで頼んだりするとまた変わってきますね。なのでそちらのお話も聞いてみるのも良いかと思います!っていうか、ホームセンターの方が安いと思います!!」
リケ男「ちなみにやっつけヘーベルさんは、やっぱりヘーベルハウスに頼んだんですか?」
やっつけヘーベル「あ・・・えっと・・・、うちは地元の外構にこだわっている感じの業者に頼んだんですよ・・・。しかも外構って結構費用かかるので、3回に分けて工事したんですよね・・・。でも業者に頼んだら出来上がりがイマイチで。結局最終的にヘーベルハウスでやってもらいました・・・」
何だ、この残念感。
ヘーベルハウスでの打ち合わせ
この時点で外構のプランも全く決まっていないに加え、ヘーベルハウスに頼むのか他のところに頼むのかも全く決まっていなかった。とりあえずヘーベルハウスの話を聞いて、見積もりも見てみるか!ということで一旦ヘーベルハウスと打ち合わせをすることになった。
外構の担当者とは初対面!やっつけヘーベルからは「おばちゃん」と聞いていた。どんな人なんだろう、と思って待っていると、ブルー建築士とおばちゃん(BBA)が現れた。
ブルー建築士「こ、こちらが外構担当のBBAさんです。」
BBA「どうも〜初めまして!外構担当のBBAです。」
妙に怯えるブルー建築士。そして社内の人間を紹介するのに、まさかの「さん」付け。この人、お局か何かなの・・・?
ヘーベルハウス 外構打ち合わせ
BBAが作成してきたと思われる、外構設計図をもとにどんどん打ち合わせが進む。土地に対して家を割と目一杯建てる私たちの土地には、外構工事が必要となるようなスペースは車2台分プラスアルファ。庭のスペースを取るくらいなら、お客さん用の駐車場スペースを作ろうということで、庭を作る想定は当初からなかった。
そんな私たちの外構こだわりポイントは以下。
- 駐車場スペースは2台分
- 宅配ボックスが欲しい
- 手入れがいらない外構(草刈りとか絶対したくない)
- とにかく安く!
駐車場スペース2台分
せっかく家を建てるのであれば、家族や友達にもぜひ遊びにきて欲しい!(賃貸のマンションにはやっつけヘーベルとブルー建築士しか来たことがないけれど・・・)若干駅からは離れているため、お客さんが来るには車が一番便利なはず!ということで駐車場スペース2台分は間取り検討の時から譲れないポイントだった。
宅配ボックス
(Panasonic webより)
新築する前まで住んでいた賃貸マンションには宅配ボックスが付いていた。それまで宅配ボックスとは無縁の生活を送っていたが、いざ宅配ボックスがある生活をすると便利すぎる!
共働きの私たちは日中配達される荷物はほぼ受け取れず、指定できるのであればほぼ夕方以降の配達を指定していたが、贈り物など思いがけず日中配達されるものでも宅配ボックスがあれば時間の調整をする必要がない!これは絶対にヘーベルハウスでも付けたいものだった。
手入れがいらない
単にめんどくさいから手入れをしたくない。グリーンがあれば外構も綺麗に見えるというのもわかるが、草刈りは絶対にしたくない。そんなにグリーンが欲しければ植木鉢でも買って植えよう!ということで、外構は可能な限り手入れをしなくて良いであろうコンクリートで埋め尽くしたかった。
とにかく安く
何と言ってもこれが一番のこだわり。実際にいるのは家の中。家の中で快適に過ごせるなら別だが、全く関係ない外構に費用を捻出するなんてもったいない。どうせ、うちは2階リビングだから庭なんて見えないし・・。
なのでヘーベルハウスではなく、ホームセンターや別の業者に頼んだ方が安いのであれば、それでも全然よかった。
他に安くする方法としては、これは建物の中の設備関係にも言えることだが、設備や建材などをヘーベルハウスにお願いするのではなく、自分たちで品物を購入し、工事現場へ届けるという手法をとること。つまり施主支給品を増やすこと。
外構であれば、先述の宅配ボックスや隣の家との間のフェンスを支給しようと思っていた。
参考までに施主支給するとこんなに安くできます!
宅配ボックス:8万円→3万円
フェンス:1万円→3,000円
「施主支給品」に顔をしかめる外構BBA
施主支給品の話をした途端に、外構BBAの顔が曇るのがわかった。やたら質問攻めにあう。
BBA「宅配BOXですが、どこまでリケ男さんの方で付けられますか?」
リケ男「フレームさえ付けていただければ、あとは自分で設置します。」
(Panasonic webより)
機能門柱のPanasonicアーキフレームFタイプのフレームだけを設置してくれれば、宅配ボックスは自分で取り付けられるという事である。
BBA「あーそれだと弊社の保証対象外になりますが、それでいいですか?」
リケ男「あー、宅配ボックスですか。まぁ、それなら分かります。」
BBA「えっ、違います!!フレームも保証対象外です。リケ男さんが手を付けたものはすべて対象外です!!」
リケ男(何言ってんの??)
BBA「フェンスも支給かぁ・・・」
リケ男「フェンスはネットで買った方が安いんで、それを渡すので設置をお願いしてもいいですか?」
BBA「あーそれ出来るかなぁ・・・。それだと余分に買って頂くことになると思うけれど、いいですか?通常だと失敗しても大丈夫なように、余剰分のフェンスを用意しておくんです。なので、施主支給でもその分が必要になりますね。」
リケ男(はぁ?いやいや、失敗しないように取り付けるのがそっちの仕事だろ???)
BBA「うーん、施主支給なら、例えばですけれど、フェンスの支柱だけうちで施工をしてー。で、フェンス本体はご自身で買って、さらに付けて頂くって感じならできますかねー。それであれば余分に買わなくてもいいし!」
BBAは巧みに話題を変えていく。こうやって数々の人を騙してきたのだろう。というか第一、フェンスを自分で設置したいなんて、いつ言った?そもそもなんでこっちで設置したら余分に買わなくていいのに、プロに頼んだら余分に買わないといけないんだよ・・・?
リケ男のイライラは絶頂に。
そしていつの間にかBBAにより、フェンスは「支柱のみヘーベルハウスで施工。フェンス本体を自分でつける」という結論に至っていた。
BBA「自分でフェンスをつけるとなると、こちらで支柱を設置するにしても、もしフェンスが壊れたりしても、フェンスが悪いのか、支柱が悪いのかどっちなのかが判断が難しくなってしまって。全てこちらで設置させて頂く場合には、もちろん全て保証対象になりますが、この場合ですと保証は対象外ですね。」
打ち合わせ用に使っている設計図には、「保証対象外・ご了承済み」と次々に書き込みがされる。誰がいつ了承した?
帰宅後メールをしてみると・・・
帰宅後に思い返してみても全く納得がいかない。なぜフェンスをこちらで施主支給するとなると、余剰分を用意しないといけないんだ?それがプロのする仕事?
納得いかなかったことについて、再度検討するようBBAへメール。
メールは文字数3,000以上。この内容を簡単にまとめると・・・
・こういう風にカスタマイズするから、それができるように旭化成側で施工してと依頼しているのに、全てが保証対象外になるのが理解できない。
・フェンスを余分に用意しているという事はその分を余計に支払っている事になるから、そんな見積もりを出してくる下請け業者は信用ならない。だから下請け業者を変更してくれ。
(何て簡潔にまとまっているんだ・・・3,000文字以上になった理由が分からない・・・)
すると、翌日なんとやっつけヘーベルからメールが返ってきた。
BBAは外構の色決めをする担当ですので、私の方で今回は返信させていただきます。
今回のことについてはご不快な思いをさせ、申し訳ございません。リケ男さんの仰る通りかと思います。
ただ、外構工事についてはヘーベルハウスではなく、別の関連会社(AJEXもしくは本体施工業者)も関係してくるため、保証対象等についてはこちらでもどうにもすることができない部分が多いのも事実です。
リケ男さんにここまでご不快な思いをさせてしまうのであれば、ヘーベルハウスではなく、別の業者での外構工事も検討いただいた方が良いのではないかと思います。
えっと、まず色決めの係って何?
ツッコミどころが満載だが、営業担当から外構工事を他の業者にするよう勧められると言うまさか。間取りの打ち合わせが終わったと思いきや、まだまだ外構工事で一波乱起きそうな予感がした。