翌週、やっつけヘーベルの活躍か否かは不明だが、小人不動産から三階建てを建てることについて許しが得られた。(元々、三階建てにできない土地ではないので当然といえば当然。弁護士までちらつかせたからなっ!!)
建てられる土地は決まった・・・となると残るのは間取り。
この日もまたブルー建築士とやっつけヘーベルと打ち合わせだ。
ブルー建築士「今回は2階建てと3階建てのプラン両方を作ってみました~」
リケ男(どれどれ)
ブルー建築士「2階建ての方はいままで通りの間取りで、水回りやリビングなどがまとまっていて使いやすいかなーって感じですね。で、3階建てですけど、2階にリビングがあるのは変わらないんですけど、お風呂と主寝室が1階にきて、ほかの二つのお部屋が3階ですね。2階部分を大きくキャンティーさせて、お車の上に屋根があるみたいな感じにできそうです。いかがですか?」
外観イメージ
リケ男「おーーーーーっ!!これは…いいですね」
リケ男(車も濡れないし、何よりも2台分のスペースが余裕でとれる…!)
ブルー建築士「ご主人様に気に入っていただけて嬉しいです~ガレージではないですけど、ガレージみたいな使い方が出来ていいですよね~」
盛り上がるリケ男とブルー建築士だったが、ふと横を見ると何やら浮かれない顔のリケ子。
やっつけヘーベル「リケ子さん、いかがですか・・・?」
リケ子「なんか・・・えっと見た目が虫みたいっていうか。節足動物っぽくないですか・・・?」
リケ子「これに目と口を付けると・・・」
リケ子にいたずら書きされる図面・・・
リケ子「ほらっ。虫っぽい。ちょっとキモイかなー」
一同「・・・」
リケ子「それに私、車が濡れないとかあんまり興味もないんですよね~汚れたら洗えばいいし、そのために屋根つけるなんてって感じです・・・」
リケ男(ええええーーーー。じゃあ車洗ってくれる???)
ブルー建築士「・・・・・・私も実はちょっと思ってました・・・。」
リケ男(えええぇぇぇぇーーーー。実は思ってたって・・・)
リケ男「あ、そういえば、ガレージの部分って土間コンクリートになるんですよね?という事は、外構で使うはずの土間コンクリート分が少なくなってるから費用的には抑えられるんですよね?」
ビルトインガレージ風の家が好きなリケ男は引き下がろうとしない。
やっつけヘーベル「リケ男さん。ちょっと計算してみたんですが・・・
・・・
逆に高くなっちゃいました・・・。」
リケ男「ふーん。そうなんですか。」
リケ男(えぇぇぇぇーー。安くなると思ってこういうのもありかなと思って作ってもらったのに逆に高くなるなんて。)
リケ男「どのくらい高くなりました?」
やっつけヘーベル「大体60万くらいですかね。」
この頃のリケ男とリケ子は予算が膨れ上がることに敏感だ。
リケ男「ええぇぇぇーー。高くなっちゃうんですね・・・。じゃあ違うのにしようかな・・・。」
こうしてブルー建築士とリケ男が盛り上がった三階建て+ガレージ風は却下となった。
とはいっても、三階建て自体はまだ諦めていない。三階建てにすれば、ヘーベルハウスの場合、フレックスという重量鉄骨システムラーメン構造になる。元から強いと言われているヘーベルハウスだとしても、確実な安心感がほしかった。間取りの検討はまだまだ続く。