リケ男とリケ子の重量鉄骨2階建てヘーベルハウスFREX建築計画

重量鉄骨ヘーベルハウス FREX(フレックス)建築記 2018年11月完成!!!

ついに完成!ヘーベルハウスARIOS(アリオス)の解析結果を不動産屋にたたきつける

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間取りの打ち合わせをしながらも気になるのは土地のこと。3階建てにすると言った途端に、土地を売らないといい始めた小人不動産と話をつけなければならない。ついにやっつけヘーベルから、再度話し合いの場を設けようと連絡が来た。

決戦の場所はまたもヘーベルハウス展示場。到着するとそこには笑顔のやっつけヘーベルが。

やっつけヘーベル「リケ男さん、リケ子さん、お飲み物は何になさいますか?」

いつものように飲み物を薦めるやっつけヘーベル。その時、小人不動産も到着。笑顔の召使いと不機嫌そうな小人。

いつもものように事務のお姉さんか下っ端の営業マンに飲み物を頼んで、この場をやっつけヘーベルがリード・・・!・・・かと思ったら、そのままやっつけヘーベルは姿を消した。

一同「・・・」

黙る一同。飲み物もないし最悪だ。やっつけ、早く帰ってこーい。そう思ってると重い口を開いた勇者が。

召使い「春ですね~花粉症が本当に辛くて・・・」

リケ男「そうですねぇー」

召使い「急に暖かくなって来たからですかね~」

リケ男「そうですねー辛いですよねー。」

 

小人「はぁ、それにしても3階建てなんて、すごいですねぇ~感心しちゃうな~~」

 

敵だが良い人なのは否めない召使いによってせっかく和んだ場の雰囲気。なのに花粉症とは全く関係ない話でぶち壊し。

 

一同「・・・」

 

ガラッ(和室の襖が開く音)

数珠「はいはい、皆さんこんにちは!」

何故か今日も一番遅く現れる数珠。後ろには先ほど姿を消したやっつけヘーベルと飲み物。

やっつけヘーベル手元には資料が・・・その中身こそ最終兵器の「アリオス」だ。

 

アリオスとは、旭化成ホームズ独自の住環境シミュレーションシステムのことで、プランの段階から日照や採光が確認できるもののこと。

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旭化成ホームズ Webより

おそらく隣の土地が売れなくなってしまうことを危惧している小人不動産へ、三階建てにした場合と二階建てにした場合の状態を理論的に比較した上で、説得しようという作戦だ。

本来は、”家の中”の日照や通風などをシミュレーションするシステムを今回は家の外で使ったのだ。

やっつけヘーベル「弊社旭化成ホームズでは、住環境シミュレーションシステム”アリオス”を用いまして、北側の日照を検証いたしました。日照は、太陽の高度が下がる冬が最悪条件となりますので、冬の日照状況をご確認いただければと思います。」

小人「3階建ての方が悪くなるに決まってるんだよ!」

やっつけヘーベル「こちらが二階建ての場合となります。1日の日照時間を色で分けています。色が赤くなるほど光が当たっているという事になります。」

 

↓日照時間の凡例

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↓2階建ての日照時間積算図

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やっつけヘーベル「そしてこちらが三階建てです。」

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やっつけヘーベル「ご覧のとおり、そこまで大きく変わりはありません。」

 

実際問題、図の上側はそんなに問題にならない。何故なら図の上側(北側)にはそもそも南側からの光は殆ど届かない間取りになることが多いからだ。つまり、この場合、図の下側の方の光の当たり具合をよく確認した方が良いという事だ。そして、その結果はほぼ同じ。北側の間取りの作り方によっては、3階建ての方がむしろ長く光を入れることだって可能だ。それは、図の左側の日の当たり方が3階建ての方が長くなるからだ。

 

小人「・・・日の当たり方ね。・・・そうですか・・・日が当たることは分かりましたが、三階建てにするとなると、元地主さんがなんていうか」

ヘーベルサイド(でたでた。元地主。もう売っちゃったんだから関係ないだろ!)

小人「私たちの信用問題にもなりますし。ほら、あの地域って全部二階建てでしょ?ご近所さんがなんて思うかなあとか(しどろもどろ)」

やっつけヘーベル「一度、私から元地主さんにもご説明にあがりますので!!」

小人「うーん」

数珠「一度持ち帰っていただいて、ご連絡いただくという事でどうでしょう?」

小人「・・・わかりました。まあ元地主さんなんが何ていうかねぇ・・・」

 

納得いかないがもう反論できないことを悟った小人の横で、召使いがごそごそと鞄の中から何かを取り出した。

召使い「これ、土地の地目変更の書類です。あとはここにそれぞれの持ち分を記入するだけなんですが、半分ずつで良いですよね?」

リケ男「あ、はい。半分で大丈夫です。」

召使い「では、これで進めさせていただきます。」

小人「・・・あーあ、三階建てねぇ。元地主さんが何て言うかね。」

ふてくされた小人をよそに何故か今後の手続きの話を進める召使い。

召使い「それでは今日はこれで。」

気のせいか更に小さくなったような小人たちは帰っていった。

やっつけヘーベル「これなんとか次に進めそうですね!元地主さんへは私たちがきちんと説明しますので!」

本当に納得できる結論が出るか不安なリケ男とリケ子をよそに、土地を売らない事件における話し合いで、ようやく役目を果たしたやっつけヘーベルは意気揚々としていた。