契約後初めての打ち合わせ
ヘーベルハウスで無事契約を済ませたリケ男とリケ子。それなのに、いまだに間取りで悩んでいるリケ男・・・。前回は3階建てにしたらどうなるかを考えていたが、打ち合わせの日はどんどん迫ってくる。
そして、気づいたら打ち合わせ当日に・・・。
やっつけヘーベル「こんにちは。今日はここのお部屋でお願いします。」
通されたのは、展示場内でもいろいろなカタログが沢山収納されているお部屋。これまで打ち合わせをしてきた、素敵なリビングやそらのまが眺められるお部屋ではない。
リケ男とリケ子(一体ここで何が行われるのか・・・?)
やっつけヘーベル「では、これからの打ち合わせの流れを説明したいと思います。ご契約後はお家の詳細を決めていきます。例えば、キッチンのグレードはどうするか。お風呂はどうするか。トイレはどうするか・・・など設備に関することと、外壁やベランダの手すりなどいろいろな詳細を決めていきます。
さらにそれらを決定した後に、インテリアコーディネーターと色に関する打ち合わせを行います。窓掛け(カーテン)や玄関タイルなどもこの時に決めます。」
リケ男とリケ子(「窓掛け」って・・・普段言わなくない??。
専門の人が見てくれるからちょっと安心かも!)
やっつけヘーベル「そして、本日はこちらのA3用紙に沿ってお家の仕様の確認を進めていきたいと思います。大体、確認に3日間くらい必要なので・・・3週間くらいこの打ち合わせになります。その後に、インテリアの打ち合わせ、最終確認を行って変更契約まで大体3か月くらいですね。
今が12月なので、3月あたりに変更契約といったところでしょうか。ついでに、その後の流れをご説明すると、変更契約後に基礎工事が始まって、上棟、内装工事、外構工事で大体9月くらいには完成すると思います。」
リケ男とリケ子「へぇー。そのくらいに完成するんですね。」
やっつけヘーベル「あくまで、これまでの経験からこのくらいというのを出しているので、この日程に合わせる必要はないですよ。ご納得の上で進めていければと思います。」
リケ男(一生で1回くらいしか建てることができない注文住宅。納得しないで進めるなんてありえないですよね。よくわかっていらっしゃる。)
やっつけヘーベル「ということで、こちらの2階建てのプランで進めていきましょう!」
リケ男(あ、そうか。まだ2階建てで進めてたんだった。3階建ては捨てがたいけど重量鉄骨になるだけで坪5万円くらいアップするからな・・・。悩むわー。
っていうか、このA3のシートがすべて埋まると「建築確認申請を始めるから、これ以降の変更は出来ません。」って書いてあるではないか!慎重に決めなければ・・・。)
具体的な仕様について決めていく
やっつけヘーベル「外壁の色はどうしましょう・・・?」
リケ男とリケ子(あ、そうか。この段階で外壁も決めるのか。)
リケ子「玄武かメテオブルーですかね・・・。あ、メテオブルーってお値段違うんでしたっけ・・・?」
やっつけヘーベル「新色なのでちょっとお値段が違ったはずです・・・。」
この時点ではメテオブルーは新色だった為、実際に建物で確認することはできなかった。手元にあるのはサンプルのブロックのみ。
やっつけヘーベル「今決めなくても大丈夫なので、とりあえずその2種類と書いておきます。次はベランダの柵についてです。」
やっつけヘーベル「たとえば、こんな感じで透明感のあるタイプもありますし、
このように、横向きの柵もあります。あとは、ヘーベル版でも可能ですが・・・ちょっと重たくなりすぎると思います。」
リケ男「透明なのは外から丸見えなのでちょっとないですよね・・・。」
リケ子「ヘーベル版も高級感出そうだけれど、高そうだしなぁ・・・そこまでしなくてもいいかなぁ・・・」
柵一つとっても中々決断を下せないリケ男とリケ子。この先、家に関して決めなければいけない事なんて、山ほどあるはずで先が思いやられる。
やっつけヘーベル「今決めなくても大丈夫です!とりあえず今の雰囲気ですと、透明なのはなしで、ヘーベル版もなしって事で・・・暫定的に腰壁手摺の標準的なものを入れておきますね。」
気づけばほぼ全て「暫定的」。恐ろしい程に何も決まっていなかった。やっつけヘーベルには一切焦りの色は見られないが、これで本当に3週間で終わるのだろうか・・・。
やっつけヘーベル「次は窓ガラスですね。防犯ガラスや遮熱ガラス、あと霞ガラスか透明などいろいろ選ぶ事が出来ますね。通りに面している部分の窓ガラスであれば、防犯性能があった方が良いとは思いますが、リケ男さんとリケ子さんのお家ですと、そこまで人通りがある場所ではないので、ある程度の防犯性で大丈夫かなぁと・・・」
リケ男「いやいやいや、世の中何があるか分からないので、全て防犯ガラスですね。」
リケ子(・・・)
そう、リケ男は異常に防犯にうるさい。海外旅行に行く時も持ち物には勿論全てカギを付けている用意周到ぶり(中々カバンが開かずにいつもイライラしているリケ子。海外旅行で買う気満々だったブランド物を買う気も失せるらしい。)
やっつけヘーベル「うーん、そんなに必要ですかね・・・北側のお宅が立ったとしても、間に入る隙間はほぼないので、ここを防犯ガラスにする意味はあまりないのではないかなとは思うんですがね・・・」
リケ男「いやいやいやいや!!そういう隙間は危ないんですよ!!スパイダーマンみたいに隣との壁の隙間をよじ登って窓を破壊される可能性がありますから。それと、ちょっと聞いた話ですが、泥棒は防犯ガラスのマークをチェックしているらしいですよ!!」
(こんなマーク)
やっつけヘーベル「そうなんですか!なぜチェックするんですか?」
リケ男「防犯マークがついている家は、一見侵入するのに面倒だなと思わせることができるので諦めますが、その中に防犯マークがついていない窓ガラスがあったらどうですか?」
やっつけヘーベル「何でここだけついていないのか?って思いますね。」
リケ男「つまり、ここからなら簡単には入れるって思われてしまうんです。しかも、ちょっと防犯意識が抜けている家だから、家の中に何かいいものがあるかもしれないと思われて侵入されるに違いない!!」
やっつけヘーベル「・・・わかりました。全部防犯ガラスにしましょうか・・・!」
リケ男「あ、あと、外からの視線が気になるので、全て霞ガラスにしたいんですけれど・・・!」
リケ子「はぁ????」
やっつけヘーベル「ええぇぇ??全てですか?全てって全部の窓ってことですか?」
何故か外からの視線を異常に気にするリケ男。
リケ子「そんな変な家ないでしょ。そんなに言うなら、全部窓無くせばいいでしょ(怒)。」
やっつけヘーベル「えぇぇ、いやそれもちょっと・・・というか法律で窓の面積はいくつ以上って決まっているので、窓を全て無くすのは無理ですね。窓っていうのは外を見るためだけでなくて、通風とか他にも目的はありますし・・・あ、あと、もし外に人影があったとして、霞ガラスだと窓を開けないと見られないんですけれど、透明なガラスならカーテンをちょっとずらせば見れますよ。そういった面からでも、すべて霞ガラスっていうのはお勧めはできないですかね・・・」
リケ男「あ、確かに。」
やっつけヘーベル「では、隣の敷地に面している窓だけ霞ガラスにするっていかがでしょうか?」
リケ男「とりあえずそれで。」
リケ子「まぁまだ変えられるもんね~」
そうこうしているうちに、朝一から始めたはずの打ち合わせだったが、すでにお昼時になってしまっていた・・・きちんと決まった事といえば、太陽光の採用の有無のみ(というかこれは前から決まっていた)。やっつけヘーベル曰く、3週間で終わるという打ち合わせだったが見るからに前途多難。本当に3か月で変更契約までたどりつくことが出来るのだろうか・・・