ピンポーン。
リケ男とリケ子の家にめったに来ないお客さんが来た。ブルー建築士とやっつけヘーベルである。
軽くあいさつした後は早速いろいろなものを計測し始めた。テーブルの大きさは?スーツケースの大きさは?洋服ケースは?ベッドは?そして、ついにキッチンへ。
キッチンには定番の冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器とコーヒーメーカーやIHクッキングヒーターなど調理家電がぎゅうぎゅうに並んでいた。
リケ男「あのー、これも置きたいんですよね・・・。」
奥の方から取り出したのはNespresso(ネスプレッソ)しかも、ミルク泡立て機能も付いていて幅をとるタイプ。おしゃれな家には欠かせないこのアイテムが、以前お得に購入できたので、新居で使おうとずっとしまってあったのだ。
それらすべてを測り終えたやっつけヘーベルとブルー建築士は電卓で何やら計算を始めた。
・・・
ブルー建築士「ちょっと無理かなー・・・」
やっつけヘーベル「これぎりぎりいけないかな?」
ブルー建築士「それだと使い勝手が・・・」
計算後に何やら揉める二人
・・・
結論が出たようだ。
ブルー建築士「測定した結果なんですが、このままだとお持ちの家電はマルチアイランドキッチンには収まらなさそうです。」
やっつけヘーベル「幅的には置くことは可能なのですが、コンロの横まで家電が来てしまうので、ちょっとしたものを置くスペースがないのと、油はねで汚れやすくなってしまうのでお勧めできません。」
リケ子(えっ、うそでしょ!?!?憧れのマルチアイランドが!!!)
リケ男(っていうことは普通のキッチン??いやちょっと待てよ。マルチアイランドキッチンじゃない→深型の食洗機が取り付けられるようになる。これはありかもしれない!!)
ショックを受けてるリケ子と、受けたふりをしているリケ男
ブルー建築士「マルチアイランドじゃなくなってしまいますが、こんなキッチンもありますよ。これはペニンシュラ型キッチンです。片側に壁を設ければ設置可能です。こちらも作業スペースは広いし家電もたくさん置けますよ。」
リケ男(ほぉー、ペニンシュラ型は本当に広いのかなー?どれどれ)
ヘーベルハウスオリジナルキッチンはシンク横のスペースが広くとってあるため、シンクとコンロの間の作業スペースが減ってしまう。
リケ男「これだと作業スペース狭くなりますよね。」
ブルー建築士「そうですね・・・」
そんなことをいいながら、標準カタログをペラペラめくるリケ男
リケ男(何だこれは!!!)
明らかに作業スペースが広そうなキッチンの写真を発見したリケ男
リケ男「これって、広くないですか??」
一同「・・・確かに」
LIXIL(リクシル)のキッチンはシンクの横のスペースが少なく、広々としたシンクと作業スペースを確保することが出来そうだ。
作業スペースが広いという言葉で一気にペニンシュラ型を採用することに。
リケ男「ところで、食洗機は浅型と深型でどのあたりが違うんですか?」
やっつけヘーベル「あんまり変わらないですね。ちょっと深くなるというか、背の高いものが入れられるようになるとか・・・。」
Panasonic webサイトより
深くてたっぷり入るのが深型の特徴。さらに深型を選択すれば評判のいいPanasonic製を選択可能。ちなみに、深型の洗浄可能食器点数は44点だ。
それに比べて今使っているPanasonic食洗機(NP-TR8)は・・・
あれ?45点・・・
リケ男(つまり、山ほどある調理器具と食器をいっぺんに洗うのは深型でも難しいということか。っていうか、卓上の食洗機優秀だなー!!)
リケ男「じゃあ、今使っている卓上食洗機はまだ買って2年くらいしか経ってないのでキッチンの端に置けるように棚みたいなものをつけてもらえますか?」
ヘーベルハウスの展示場にいくと大体ペニンシュラ型のキッチンがある。そして、キッチンには壁があり装飾されていて幅もある。つまり、食洗機を置くのにぴったりのサイズだと思ったからだ。
ブルー建築士(やっぱり食洗機置くのか・・・)
ブルー建築士「あ、そうだ。ペニンシュラ型にすると壁ができると思うんですけど、その壁はコンロ側って決まっているんですよ。なので、コンロ側に壁と、シンク側にも棚をつけて、そうなるとキッチンをくるくる回れなくなってしまいますがいいですか?」
リケ男「うーん。回れた方がいいかな・・・。間取り的に可能であれば回れるようにしてください。ちなみに、コンロ側に壁が必要な理由って何ですか?」
やっつけヘーベル「換気扇が原因です。換気扇を固定するために壁を使っているのでコンロ側に壁を設けています。アイランド型にすると壁をなくすことはできますがお値段が更にお高くなりますので・・・。」
この頃のリケ男とリケ子は”お高く”という言葉に敏感になっていた。
リケ男「さらに高くなるんですか!!・・・。じゃあいいです。」
一通り計測し終えたブルー建築士とやっつけヘーベルは間取り作成に取り掛かった。