リケ男とリケ子の重量鉄骨2階建てヘーベルハウスFREX建築計画

重量鉄骨ヘーベルハウス FREX(フレックス)建築記 2018年11月完成!!!

Z空調を体感してヘーベルへの気持ちが増していく

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レスコハウスで土地を紹介してもらう

レスコハウスの展示場に到着するとオバちゃんが出迎えてくれた。最初に土地の紹介、次に千葉県まで行って実際の“Z空調”を体感する。この二つが今日のメイン。

早速モデルハウス内で土地の紹介をしてもらった。その中には都心に近いけど狭い。このような土地は含まれていなかった。

オバちゃん「そんなに狭いところに家建てるんだったら、マンションに住んだ方が絶対いいわよ!家建てるんだったら、絶対30坪は必要ね。ちなみに、私マンションに住んでるんだけど、積み立て修繕金は絶対最初の金額より上がるから。マンションにする場合はこれも覚えておいてね。」

リケ男・リケ子(あれっ、家を売ってるのにマンション住まい・・・。)

オバちゃん「私がマンションに住んでるのはね、出身が関西で老後は戻ろうと思っているの。」

そういって、次々と土地情報をめくっていく。

リケ男・リケ子(なるほど。家を買うと処分するのが大変だからか。さっきからずっと紙をめくっているが、この中にいい土地があるのかっっ?!?!

見たところ、数珠が探し出した土地より安くていい物件はなかった。少し高くて交通の便が同程度の土地はいくつかあったが、土地の金額をどのくらいにすればいいのかなんてわからない。

唯一頼りになるのは、電卓店長がバス見学会の後にはじき出した、支払いが現実的と判断される金額。その金額を超えた土地に対して、理想の建物を建てることができるのか?こんなことを考えていたら、“その土地、気になります”なんて言えなかった。

テンションの上がらないリケ男とリケ子の様子を見たオバちゃんは、

オバちゃん「こんな土地じゃダメだよねぇ・・・どれもイマイチだな・・・あ、そうだ。いい不動産屋があってね、そこの子本当にいい子なんだよね。絶対いい土地探してくれるから頼んでみるよ。」

おばちゃんはそう言っているが、数珠が探し出した土地は明日には返事をしなければならないことになっている。

ここでちょうどお昼の時間に。昼食を済ませたら千葉でZ空調を体感しに行く。

建売住宅でZ空調を体感

昼食を済ませモデルハウスに戻るとそこには黒光りしたBMWが停めてあった。その車はオバちゃんの物だった。数珠みたいに改造なんてしていない。

リケ男(お客さん乗せるならやっぱりこういう車だよな・・・)

後日判明する事だが、数珠もBMWを所有しているがお客さんは乗せないようだ。住宅関係者は高級車に乗ることが一つのステイタスなのだろうか・・・。

目的地までは、オバちゃんの運転する車で高速道路を使っての1時間くらいのドライブとなった。色々な話をしている中でテンションの上がっていないリケ男とリケ子。

オバちゃん「なんか浮かない顔だけれど、何か気になる事でもある?」

普通、家を建てる人たちはZ空調を見られるとなればワクワクしているに違いない。しかしリケ男とリケ子のテンションの上がらなさがどうも気になったようだ。

リケ子「いい土地がないかなと思ってて・・・」

オバちゃん「あっ、そうだよね。土地を紹介するって言ってたんだった。」

ここで、ヘーベルハウス側の動きをオバちゃんに伝えることにしたリケ子。

リケ子「実は・・・、ヘーベルハウス提携の不動産屋(数珠)が結構いい土地を探してきまして、明日までに結論が欲しいって言われているんです・・・そんな事前まで言われなてなかったのに、突然急かされて・・・でも前の土地の事もあるし、気に入った土地をこれ以上手放したくもないんです。ヘーベルハウスには、ヘーベルハウス提携の不動産屋が見つけてきたんだから、この土地にするならヘーベルハウスでとも言われてて・・・どうしていいのか分からなくて・・・。」

オバちゃん「何なん!?その営業マン?そいつカスやな!!!怒

オバちゃんは関西弁が出てしまう程ヒートアップしてしまったが、勢いづいたリケ子はヘーベルハウスがすでに間取りを作ってきている事、土地も割と気に入っている事もあわせて伝えた。

オバちゃん「私も今日土地を紹介してあげられて、間取りも見せられたらヘーベルさんと比べられて良かったんだけれどね・・・。それでヘーベルさんに決めるってなっても、気持ちよく背中を押してあげられたし・・・。迷っていても来てくれたのは、レスコハウスにも興味があったからだもんね?」

リケ子「そうですね。Z空調も気になっていたし、モデルハウスも見てみたかったので・・・」

そうこうしているうちに、目的地に到着した。オバちゃん自慢のZ空調を体感する時が来た。今回の目的地は2か所。1か所目は実際に売り出し中の住宅で、2か所目がその近隣のモデルハウス。1か所目は全館空調(Z空調)の設備があり、この日の目玉はこちらだった。

ドキドキしながら家の中に入る。

リケ男とリケ子「・・・・・。」

その日は12月初めにしてはかなり暖かい日だった。家の中は確かにかなり暖かいが、それが天気のお陰なのか、Z空調の効果なのか・・・全館空調の効果は全く分からなかった・・・。これにはオバちゃんも再び関西弁。

オバちゃん「・・・今日暖かいから、全然Z空調の効果、分からへんな~(正直)」

そのまま家の中を見学したが、良くも悪くも普通の家だった。実際に住むのであれば、「普通の家」でも何の問題もない。むしろ住みやすそうで良い家だったが、決め手には欠ける。ヘーベルハウスと迷っている私たちにとっては、正直なところ最悪な結果だった。

私たちの微妙な反応をオバちゃんが見逃すわけがない。あっさりと売り出し中の住宅を後にし、最寄りのモデルハウスへと向かった。

モデルハウスは邸宅風の家で、見学するのには十分楽しかった。コンクリート住宅の構造を活かして3階建、さらに屋上にはバスルームがついているという夢のような家だった。

ただモデルハウスが夢を売っているのは、ヘーベルハウスも同じ。ヘーベルハウスのモデルハウスで感じたものと違う高揚感を感じる事はなく、ここでもレスコハウスがヘーベルハウスを超える事はなかった。・・・互角、というよりも土地を見つけている時点でヘーベルハウスの方が勝っていた

最初に気に入った土地を見つけた時もオバちゃんは申し込みの連絡をしてくれたり、相談に乗ってくれたり、本当に親切にしてくれた。それになのに気持ちに応えられないかもしれない。その申し訳なさにどう対処して良いか分からなかった。

最初に出発した展示場への帰り道、オバちゃんが飲み物をごちそうしてくれそうになったが、必死に断った。飲み物までごちそうになってしまったら、この後どうして良いか分からない。

帰り道のドライブ中、煮え切らない私たちを見かねたオバちゃんはこう言った。

オバちゃん「今リケ男さんとリケ子さんが気に入っている土地は、どれだけ探しても私は見つけることはできなかったし、それはヘーベルさんの実力だと思うよ。ヘーベルさんの家もいいお家だと思うし、リケ男さんとリケ子さんの若さで、ヘーベルさんを建てられたら、それはすごいと思うよ。土地も間取りも提案して比較してもらえないかもしれないのは、悔しいけれど、住むのはリケ男さんとリケ子さんだから!」

オバちゃんからはヘーベルハウスに「やられた感」が出ていたが、その後は雰囲気を変えようと、これまでオバちゃんが出会った個性的なお客さんのお話で場を盛り上げてくれた。どこまでも良い人だった。この人と一緒に家を建てたかった。

最初に出発した展示場に戻ってきた。オバちゃんとの別れの時だ。

オバちゃん「今日はありがとうございました!!また会える・・・かな??」
リケ男・リケ子「・・・・ありがとうございました・・・」

もう「また」がない事をリケ男もリケ子も分かっていた。ヘーベルハウスがどんな間取りを持ってくるかは分からなかったが、レスコハウスに勝ち目がなかったのは事実だった。オバちゃんへの申し訳なさを胸に、ヘーベルハウスの展示場へと向かった。