冬や夏になるとよく話題に上がるのが「エアコンはつけっぱなしがお得」という話です。エアコンをつけっぱなしにするなんて本当にお得なのでしょうか?と、気になっている方がたくさんいると思います。
そこで、今回はエアコンをつけっぱなしにした時に、どのくらい電気料金がかかるのかをご紹介したいと思います。
- 今回使ったエアコン
- ヘーベルハウスって寒い?
- エアコン電気代の計算
- 実際に消費電力を計測してみた
- エアコンの電気代は?
- エアコン電気代検証まとめ
- 共働きにお勧めのエアコン設定
- エアコンつけっぱなしのメリット
- 1か月のエアコンの電気代
- 電気代の計測方法
今回使ったエアコン
今回実験に使用したエアコンは、霧ヶ峰の一番安いランクの6畳用です。寝室が6畳なのでサイズ的にはピッタリです。
三菱電機Webより
2016年に購入したモデルで、ご覧の通り一番下のランクなので節電は重視されていない機種です。節電はできた方が良いですが、節電のために機種代が高くなってしまっては意味がないので、シンプルで壊れにくい機種が良いと思い、この機種を選びました。
このエアコンは以前のアパートで使用していたものを移設して使っています。
ヘーベルハウスって寒い?
リケ男とリケ子の寝室は1階にあるので、2階リビングからの熱は寝室へは伝わりません。そして、1階は誰もいないので暖房は使用していません。つまり、1階には熱源がないので、いくら断熱性能が良くても暖かい事なんてないんです。
つまり、寒い!
しかも、24時間換気で、部屋の空気は2時間くらいで入れ替わる・・・つまり、新しく導入される空気を温めないと、部屋の温度はどんどん下がっていくという事になります。
なので、2階から1階へ階段を下りていく途中で、とってもひんやりした空間を通過する事になるので、めちゃくちゃ寒く感じます。(全館空調うらやましいーー!!)
2階リビングは床暖房をつけているのでとっても暖かいのですが、廊下に出ると冷気がひやぁ~っと来てそのギャップが激しいです!
エアコン電気代の計算
グーグルなどで、24時間エアコンつけっぱなしの電気代がどのくらいなのかを調べると、きちんと実験して確認している記事もありますが、いまだに間違った計算をしている記事があります。
間違った料金計算
三菱電機Webより
間違った料金計算とは、エアコンのカタログのココ。470Wなどと書かれている値を使用して計算することです。
エアコンの消費電力は、最初高くて、徐々に下がってきます。それをこの数字だけで表現するなんて絶対不可能です。
こんな感じで、最初は高いけど、ずっと使っていれば下がるはず。常に470Wなんて使っていないはず!!
実際に消費電力を計測してみた
いくら検索しても答えが見つからないので、実際に計測してエアコンの消費電力を比較してみました。データはいくつかありますが、今回は4月のデータです。外気温も結構暖かくなってきて、エアコン不要かなと思えるくらいの陽気です。
エアコン設定
モード:暖房
設定温度:21度
風量:オート
風向き:オート
設定温度はこのくらいが寝る時に一番いい温度帯のようです。室温を確認した所、21度付近をゆらゆらと振れつつ、温度を維持しているような制御がされていました。
エアコンの消費電力
青色がエアコンつけっぱなしの結果。赤色が、寝る前にエアコンをつけた時の結果です。点線はその時の気温を示しています。横軸は実際の時間ではなく経過時間です。気温が下がっているところから上がっているところが、同じ時間帯と言っていいと思います。
赤色は実際に使った時間だけを抜き出しており、大体9時間くらい使用しています。エアコンを点けた時が一番電力を消費していることが分かります。このグラフは1時間ごとのグラフなので最初はもっと電力を消費しているかもしれませんが、1時間の累計だと180Whに届かないくらいという結果になりました。
エアコンの電気代は?
こちらは、1時間当たりの電気代を足していったグラフです。これを見ると、明らかにつけっぱなしの方が高いという結果になりました。
1日あたりの電気代
つけっぱなし:33.3円
使う時だけ:17.0円
なんと、使う時だけと比べて2倍の電気代がかかっています。結構電気代って違うんですね。
もし、1日1回エアコンを入り切りするんだけど、長時間使う場合だと、このように電気料金が加算されて行って、21時間使用した所で、つけっぱなしと並びました。21時間経過する前に、エアコンを切るようなライフスタイルだと、エアコンつけっぱなしよりお得という事になりますね。
エアコン電気代検証まとめ
つけっぱなしだと、1日1回だけエアコンの電源を入れる場合と比べて、2倍の電気代がかかる。つまり、1日2回以上エアコンの電源を入り切りすると、つけっぱなしの方が安くなる。
共働きにお勧めのエアコン設定
共働きと言えば、日中は家におらず不在になるはず。そんな生活を送っている方はきっと、こんなライフスタイルでしょう。
朝5~8時:朝の支度でエアコンON。少し早めにエアコンをつけないと部屋が寒いのですこし多めに使用(3時間)
夜6~0時:夕食の支度やリラックスタイム(6時間)
このように使用すると
朝:7.5円
夜:13.9円
合計:21.4円
こんな感じの電気代になります。エアコンつけっぱなしの電気代が1日当たり33.3円なので、朝と夜に付けた方がお得という結果になりました。
エアコンつけっぱなしのメリット
電気代は都度入り切りした方が安いこともあるエアコンですが、エアコンをつけっぱなしにするとメリットはあるのでしょうか?
メリット1
部屋がいつでも暖かい。外から帰ってきた時、いつも部屋が暖かいのでとっても快適です。全館空調だとこういう感じでしょう。当たり前っちゃ当たり前ですね。
メリット2
床が暖かい。エアコンをつけっぱなしにしておくと、部屋の空気が常に暖かくなります。そうなると、その空気と触れている床のフローリングも温められて、床が暖かくなりました。
ヘーベルハウスWebより
ヘーベルハウスの床は断熱材が60mm入っているからかは不明ですが、とにかく床も冷たくなくて、まるで床暖房を弱くかけた時みたいな感じです。
寝る時に素足でベッドに向かった時に、床が冷たくないのって結構感動的です。
実は、寝室のフローリングが冷たくて、床暖房を設置すればよかったかなと思っていたところだったので、なんと素晴らしい効果なんでしょう。エアコンつけっぱなしにはまりそうです。
1か月のエアコンの電気代
24時間つけっぱなしと、使う時だけの場合で1か月の電気代を比較してみましょう。計算の元となるデータは4月に計測したデータです。1月とかもっと寒い季節だと高くなります。
24時間つけっぱなし:1,000円
使う時だけ:510円
ちょっと大目に支払うだけで快適に過ごせるなら、支払ってもいいかなと思える金額です・・・。
電気代の計測方法
電気代はBluetoothで電力使用量を飛ばす事が出来る電力計を使用しています。安いものだと、表示はできるけど記録を残せないものばかりで、使い勝手が悪そうなので、Bluetoothでデータを飛ばせるこの製品にしました。こちらもAmazonで購入しました。
専用アプリがあるので、それをインストールして接続してみます。
接続をタップすると
無事接続されました。
この状態でグラフ表示をタップすると
リアルタイムの電力消費量が表示されます。
エアコンの電源を入れると、どんどん消費電力が上がっていって
400W超えます。じわじわ上がっていきました。
他には1時間グラフ(1日分のデータが1分単位で記録されたデータが見れる)
1日グラフ(1時間当たりの消費電力がどのくらいなのかを確認できる。約2か月分のデータが保存されている)
1か月グラフだと、1日の消費電力がどのくらいなのかを確認する事が出来ます。このデータはcsv形式でパソコンにメールを使用して送れるので、詳細を確認したい場合に使えます。
今回のように消費電力を調査したいときに必要なアイテムなので、気になる方は購入することをお勧めします!