リケ男とリケ子の重量鉄骨2階建てヘーベルハウスFREX建築計画

重量鉄骨ヘーベルハウス FREX(フレックス)建築記 2018年11月完成!!!

ヘーベルハウス提携の不動産屋はとっっても感じが悪かった

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ネットで土地を探してみる

強い構造の家も調べながら、土地のセミナーに向けて土地の情報を収集し始めていた。今まで土地を買う事なんて一度も考えたことがなかったが、ネットでも売り出し中の土地の情報はいくつか出てきた。

ただ駅から異常に遠かったり(徒歩50分・・・いや徒歩換算しちゃダメでしょ)、変な形の土地だったり(え・・・五角形!?)、そして価格が高すぎたり(こんな土地、買ったらもう一生海外旅行には行けない・・・)。思うような土地はなかなか見つからない。

ちなみにリケ男は郊外へ車通勤していて、リケ子は都心へ電車通勤。方向は真逆のため、その中間地点で土地を探せればベストなのだが、首都圏であるため都心へも通勤できる範囲だと駅近は驚くほどの値段だ。毎年の海外旅行を諦めたとしても、到底買えそうもなさそうな額だった。

そんな時偶然ネットである土地を見つけた。その土地は更地で、値段もそれなり。これならちょっとホテルビュッフェを我慢するだけで、海外旅行にも行けるかもしれない(しつこい)。駅近ではなかったが、ターミナル駅からバスが5分に1本は走っているような地域だった。リケ男の職場からは車で30分強、リケ子も通勤時間は一時間くらいで最寄りの電車の駅はターミナル駅なので座って通勤が出来る。

先週ヘーベルハウスの電卓店長とさわやか営業マンも言っていたが、土地は水物。もしかしたらこの土地は私たちのために用意されたものではないのか!!!

ヘーベルハウスの土地セミナーまで、私たちは毎日のようにこの土地が載っているサイトを確認した。会社でお昼ご飯を食べながら土地がまだ売れていない事をチェック(まだ売れていない・・・!)。帰り道の電車の中でもチェック(まだ大丈夫・・・!)。木曜日には帰り道にその土地の前で待ち合わせをし、夜の様子をチェック(静か・・・!)。

金曜日の朝には出勤前にまずその土地まで車で出向き、それぞれの通勤の様子をシミュレーションした(バスは沢山来るし、電車は座れるし快適・・・!)。その土地の周りはまだ新しめの家が並ぶ地域で、区画整理がされたばかりなのか道も広く綺麗だった。また裏には保育園もあり、これから子供を育てるとしても環境としては完璧。そして何よりも惹かれたのは、地主が自ら売り出している土地で、通常不動産屋へ払う事が多い仲介手数料がないという点だった。

ヘーベルハウスの土地セミナーの前に完璧な土地見つけちゃったぜ~~!!!うちら天才じゃね(ドヤ)

そんなこんなで1週間が過ぎ、ヘーベルハウスの土地セミナーの日を迎えた。
土地セミナーでは、選んではいけない土地、選ぼうとしている地域の相場などについて説明があると事前に聞いていた。すでにお気に入りの土地を見つけていた私たちにとって、専門家の目から見てその土地がどういった印象を持たれるのかという事が非常に気になるポイントだった。

ヘーベルハウスのモデルハウスに到着すると、これまでと同様にさわやか営業マンが出迎えてくれた。打ち合わせ用の部屋で待っていると、ヤツが現れた。

身長は190㎝くらいの不動産屋。スーツではなくタートルネック。腕にはなぜか数珠が2つ。精一杯笑っているが、目は一切笑っていないし、口角も無理やり上げている。
まるでジャファー(アラジンの悪役)そっくりだ!!

・・・嫌悪感しか覚えない。

いや、でも人は見た目で判断しちゃいけないって言うしね・・・。

何故かさわやか営業マンが不動産屋(数珠)に無駄にヘコヘコしている。そしてさわやか営業マンへ指示したり、やたら偉そうな数珠の態度(ただの不動産屋のくせに、なんだこいつ)。不思議に思っていると、数珠が自己紹介を始めた。

数珠の正体は元ヘーベルハウス従業員

数珠「実は私、以前はここの展示場の店長(課長)をしてたんですよ。ヘーベルハウスを10年前にやめて、脱サラして今は不動産屋をしているんです。そういった経緯で不動産業をしているので、悪い土地についてしっかり説明します。普通の不動産屋じゃないんで。自分、悪い不動産屋ではないですから(ドヤ)

やっぱりこいつには嫌悪感しか覚えない。人は見た目が100パーセントだ。胡散臭い。
そう思っていたが、数珠はどんどん説明を続ける。

数珠「ダメな土地紹介しますっ!まずは、土地の入口の広さですね。2メートル以上ないとだめって法律で決まってるんです。ではこの土地はどうでしょう?」

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見せられたのは、入り口が2mの土地。法律上問題ないが、車を止めるには少し狭い。っていうか、すでに知ってますけど・・。この1週間土地の事ばかり調べていたのだから。

数珠「これだと車を止めたら人が通れないので悪い土地ですね!!!こんな土地は紹介しません。次は、この数字を見てください。この数字見たことないでしょっ????ん?」
話し終わると若干イラッとするのはなぜだろうか・・・。ちなみに、この時に見せられたのは、建ぺい率と容積率。建ぺい率は上から見た時の土地の広さに対して家の広さがどのくらいまでOKか。容積率は、土地の面積に対して建物の床面積がどれくらいまでOKかを表している。

数珠「容積率50%、建ぺい率100%。これだと30坪の土地だとちょっと建てるの難しいっすね。これは悪い土地です!!!」

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次から次と、お手製のファイルをめくりながら悪い土地について紹介してくる。しかし知っている内容ばっかりで、反応が薄いせいか物足りなさそうだ。ってか、最初からこんな悪い土地ばっか見せてくるって、こいつやっぱり悪役だな。

はい、決定。

数珠による説明が一通り終わると、やっとこちらの要望する土地についての話をしてきた。1週間の間で考えたことを伝えると、薄っぺらいMAPを取り出して、見せつけてきた。

数珠「リケ男さんが欲しがっている土地はこのあたりってことになりますね。高すぎますよ。見てください。この丸印は私が売った土地の場所と値段です。高いでしょっ???こんなの買えます!!??
リケ男「ハハ(乾いた笑い)」(ってかうるせーよ、早くいい土地見せろ
すると、数珠は得意げにこう言ってきた。
数珠「では、これから不動産屋しかアクセスできないサイトで土地を調べるんで・・・(ドヤ)」
どうせ“レインズ”と不動産屋御用達のサイトの事だろう。そこに載っている情報はほぼathomeなどで見られるはず。
数珠はiPadでサイトへアクセス。そのサイトはやっぱり“レインズ”だった。得意げに自分が探した土地を見せてくるが、すべて見たことのある土地ばかりだった。ってか手首の数珠邪魔だよ・・・(関係ない)

無能な不動産屋に探し出した土地情報を見せる

そこで私たちが探し出した土地を得意げに見せることにした。
さわやか営業マン「いい土地ですねー」
数珠は浮かない顔。それもそのはず、この土地は仲介手数料をとることができない土地!!!

ハーハハハハハハハ!

不動産の取引は最初に発見した者と業者で行う事となる。この場合、最初に発見したもの=リケ男とリケ子となるため、数珠はどんなに頑張っても報酬はゼロだ!
数珠は一気に不機嫌になり、一言こう言った。
数珠「ほかの土地も探しますから(怒)
結局その土地にヘーベルハウスが建てられるかという話はできずに、その日の土地セミナーは終わった。セミナーと言ったものの、全く学ぶことはなく・・・というか予習しすぎた。

帰り道、土地セミナーで一言も発しなかったリケ子がポツリとつぶやいた。
リケ子「・・・あの人嫌い。

数珠へ好意的な人などこの世に一握りだが(多分)、リケ子は相当毛嫌いしている様子。構造がきちんとした家であれば、別にヘーベルハウス。そして10年前とは言え、あんな数珠を店長として雇っていた会社なんかで家を建てて大丈夫なのだろうか。

リケ子「大体さ、何で客商売なのにタートルネックなの!?」
リケ子「数珠もチャラチャラ言っててうるさいし。」
リケ子「やなやつやなやつやなやつ!!」

数珠への嫌悪感が溢れ出るリケ子を連れて、別の鉄筋コンクリート住宅メーカー・レスコハウスのモデルハウスへと向かった。